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『漱石氏と私』を見て

漱石の死(1916年)からそれほど経っていない時期に出された本である。漱石も虚子も子規もまだ若かった時代の思い出から、『ホトトギス』創刊そして『猫』を発表し次第に人気作家になっていったころまでのことが主に描かれている。 身近にいた人間の回想であり、また本文の半分以上が漱石から虚子に宛てた手紙の紹介であり、漱石の肉声が聞こえてくるようなつくりになっている。この本が出された時期にはまだ漱石全集のようなものは出版されていなかったから、漱石の書簡をこれだけまとめて読めるというだけでもこの本の価値は大きかったのだろうと思う。もっとも今では漱石の書簡は虚子宛のものだけでなく、現在残されているもののほとんど全てが全集で読めるから、その点での価値は大分減じてしまってはいる。お嬢様酵素 店舗


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